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『土方さんに会えなくて寂しがる坂本さん』
と、いう燃え滾るリクエストを頂きました。
ありがとうございます。
『待ちぼうけ』
久々に地球へと帰ってきた。
吹く風が随分と冷たく身を切るようでもうすっかり冬も深まっているようだ。
襟巻きを少しきつめに締め、かの家に急ぐ。今日帰る事を告げたら
夕方には帰るから家で待っててくれ、と。
今は昼を少し過ぎた頃。
…会いたいなぁ~。はよぅいきおいで十四郎。
そんな事を考えながら歩いていると、ちらりと白いものが降ってきた。
…おっ、雪。ひやいわけじゃあ。こりゃ~積もりそうだのぅ。
「ただいま~」
誰も居なくとも帰って着た時には必ず言う言葉。
「今日はわしがお帰り~ってお出迎えやき」
勝手知ったる十四郎の家。
コートを掛け、ストーブを付け炬燵に入る。
冷えた体にじわりと熱が戻る。
あぁ~、ぬくい…。
ささ、テレビでも見て十四郎ば待とう。
雪は変わらず降り続き辺りは、すっかり白の景色。
時刻は夕方をとおに過ぎ、夜となっていた。
見飽きたテレビは消えていて、炬燵の上はみかんの皮だらけになっている。
…十四郎ばまだかの~。仕事長引いているじゃろうか。
まさか事故とかに…
ぶんぶんぶんっ…
嫌な考えにいきそうになる思考を、頭を振って追い払う。
「あぁ~~~~」
ごろんと寝転がり、手を頭の下で組み、目を閉じた。
すんっと嗅ぐと、この家の主である十四郎の匂い。
…はよぅ、会いたい
その時、炬燵の上の携帯がメールの受信を告げた。
がばっと飛び起き、急いで受信BOXを開けると其処には。
『頭。明日の帰宅時刻、一時間遅らせて大丈夫じゃ。商談上手く行ったきに。
用件はそれだけじゃ。恋人との夜を満喫中に邪魔したの』
…満喫もなにも、まだ会えてないんじゅあ陸奥よ…。
思わず脱力して炬燵に突っ伏した。
…はよぅ、いきおいで十四郎
「…ま…おい、辰馬…」
…んん?十四郎の声ばする。あ~、けどなんかふわふわするのぅ。
あぁ、こりゃ夢か。
…おかえり、十四郎
「…あぁ、ただいま。悪かったな、遅くなって」
おお、笑っちゅう十四郎、可愛いのぅ~
ええ、夢じゃ。
…なあ、ちゅ~して十四郎
「…はあっ!?………。…ちっ!遅れたのこれで帳消しだからなっ!」
ちゅ
「…んん、十四郎の唇いやにひやい…っておおおおお、十四郎!!!!」
「なっ、なんだ…」
「おかえり、十四郎~!!!」
「…おぉ、ただいま」
「なんだわし待っちゅう間に、寝てしもうた」
「この雪で事故があってな、ちょっと借り出されてたんだ。
…遅くなって悪かったな」
ちゅ
「とっ、十四郎から…!!そうか、そうか~!!おんしの気持ちはよぉ~っく
分かったきに。今夜は寝かさ……」
ぐうぅぅぅぅぅ~
「…くっ。その前に、まず飯だな。なんか作ってくる。何がいい?」
「うどん。…あっ、待つきに。わしもなんか手伝う」
そして。
その夜のみならず次の日も、おおいに恋人との時間を満喫し。
約束の一時間後に到着したわしを待っていたのは、陸奥の張り手だった。
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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