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おめでと、おめでと、坂本さん~!!
15日終わりかけだけど、なんとか間に合った!
以下に気をつけて読んでやるぞう!という心の優しい方はどうぞ!
坂本さんと土方さんが先生です。
土方さんがひじょーに乙女です!!!
『鬼ごっこ』
(…これ、どーっすかな…)
俺は今、ラッピングされた小さな包みを手に途方にくれていた。
今日は、同僚で恋人でもある坂本先生の誕生日だ。
一応こうしてプレゼントを用意してきたのはいいのだが…。
…いざ、渡すとなるともの凄く恥ずかしい…。
(ぬぁ~!どうやって渡せばいいんだ、これ…!)
「何を一人で百面相しとるきに。土方先生?」
「…っ!!…あぁ、陸奥先生。いや、ちょっと…。あっ!あの、陸奥先生」
「何じゃ?」
「これ、坂本先生に渡してもらえませんか?」
「そりゃ、構わんが…。奴なら今社会科準備室に居るきに、
自分で渡せばえいがやか?」
「いっ、今から授業なもので。よろしくお願いします!」
半ば押し付けるように、陸奥先生にプレゼントを預け俺は職員室を後にした。
なんとか午後の授業をこなし、放課後。
もう受け取っただろうか、あれ…。
しかし、なんつーもん送っちまったんだ俺は…。
とりあえず、会う前に帰ろう。
急いで帰り支度をして職員室を出ると…
「あ、居た!!土方先生~!!!!」
間の悪い事に、廊下の端に坂本先生が立っていた。
俺を見つけるやいなやもの凄いスピードで近づいてくる。
「…っく!!」
「はぇ!??ちょ、ちっくと待ちやー、土方先生~!??何で逃げるが~!?」
気づいたら、坂本先生とは逆の方向に猛ダッシュしていた。
「…はあっ、はあっ、ここまでくれば…」
「待ちやー土方せんせ~!」
「…ちっ!まだ追ってくるか。仕方ねぇ」
「んん、まだ逃げるか。なんか知らんが逃がさんぜよ」
追いかけてくる坂本先生を撒きつつ、校内を逃げる。
…はあっ、はあっ、つか校内逃げ回ってても埒があかねぇな…。
よしっ!目指すは…
「おい、教師のくせに廊下走んなィ、土方コノヤロー」
「うるせぇ、今非常事態だ!つか、テメーは先生をつけろ沖田!」
角を曲がり階段を下る。
「おっ!!何、何?土方先生が俺に向かって猛ダッシュしてくるんですけど!
さあ、飛び込んでおいで銀さんの胸に~!」
「阿保な事言ってないで、早く帰れ坂田!そんで病院行って来い!頭の!」
両手を広げている坂田をかわし、先を急ぐ。
見えた…!職員用玄関!
靴を履き替え外へと飛び出す。
よし、これで…
「土方先生、見つけた!!」
ぎくっとして、振り向くと二階の廊下、
窓から身を乗り出している坂本先生が居た。
…二階。良かった、これなら追いつかれない。ほっとして俺は息を吐く。
「お疲れ様です、坂本先生。お先に失礼します」
「アハハハ、甘い!わしから逃げられると思うちょったのか」
ニヤリと笑うと、窓枠に足をかけた。
おい、まさか…。
ひらりと身も軽やかに飛び降りた。二階の窓から。
「なっ…!」
「漸く捕まえたぜよ、土方せん…」
スパーンッ!!
「何してやがんだっ!この阿保っ!!」
「あいたぁ~、叩く事ないろー」
「あんたが無茶な事すっからだろうが!!!」
「おんしが逃げるのが、わりぃ」
「にしたってだな…!…はっ!とっ、とりあえず手ぇ離せ」
この騒ぎを聞き付けてか、窓際には人だかりが出来ていた。
「嫌じゃ。離したら、おんし逃げるんやお?」
「…もう、逃げねぇから。離せ」
「しょうがない。場所変えるか。…お~い、見世物がやないぞ~!
おんしらも、はよう帰っちょき」
「で、何で逃げたが?」
「………」
「…せっかく、これのお礼言おうとしてるがやき」
「……っ」
左手には、俺からのプレゼントであるシルバーのリングがしっかりとはまっていた。
しかも、薬指に。
「これ、ありがとうな。まっこと嬉しいぜよ」
「……んな顔で笑うな」
「しかたないよ、嬉しいんやき。…何で逃げたが?」
「………………恥ずかしかったんだよっ……!
あんたに似合いそうなリングだったから、つい買っちまったんだけど…。
なんかいかにも過ぎて、かなり恥ずかしい……」
あぁっ、くそっ…!
死にそうだ…。
「(真っ赤になって可愛いなぁ~)…どうせなら、ペアで買えばよかったがやき~」
「ぐっ…!!」
「まさか、ペアでこうてくれたかえ…!?あぁ~、もぅ、たまらん~!!!」
「はっ、離せ…!!!…つか、どこ触ってんだっ…!……っ」
「そりゃ、こがーに可愛い事されて我慢出来るわけが……うごっ!!」
「離せってんだろ…!!校内では絶対しねぇ!」
「あだだ…殴らきもいいがやき~。わかった、離するがで。
…そのかわり、夜は嫌じゃゆうたち離さないからな」
「………っつ!!」
「さぁ、帰ろうかの~。あっ、そうじゃ。
まだ十四郎からおめでとうって聞いてないんやけど?」
「…んだよ、メッセージカード入れてやったじゃねぇか」
「十四郎の口から直接聞きたいんやけど」
「……誕生日、おめでとう辰馬」
「ありがとう~」
「しっかし、疲れた…」
「そうか?面白かったが、鬼ごっこ。また、しような~」
「いや…もう、したくねぇ…」
「アハハハハ」
そして、次の日。
意気揚々と指輪をはめ登校する坂本先生と、眠たい頭を引きずって指輪を首から下げ
(もちろん見えない様にだ。…本当は付けるつもりは無かったが強制的に付けられたのだ)
登校した俺達を待っていたのは、校内で盛大な鬼ごっこをするな!
という校長からのきつい説教だったのは言うまでもない。
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…もう、本当すみません…!!
もの凄く土方さん乙女になってしまった…。
男前な土方さんをいつも目指してはいるのに…(実行された事ない)
でも書いてて楽しかった!(おい!)
そして、銀時さんが可哀想な人でごめんなさい…。
なにわともあれ、坂本さんおめでっと~!
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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