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…誰かは読んでのお楽しみって事でひとつ。
『きらきら』
その人は、とても静かな人だった。
とても無口で無表情で、少し恐い雰囲気があった。
小さい頃事故で両親を亡くし、その時の事故で自分も足を怪我
したらしく少し引きずって歩いている。
おまけに遠い遠い親戚にあたるらしいこのクラスの担任の
坂本先生と二人暮しらしい。
そんな環境と本人の雰囲気の所為か、クラスではいつも一人きりだった。
だけど、俺はその人の静かな瞳がとても気になっていた。
…声を掛ける勇気なんて、なかったけれど。
いつも目はその人を追っていた。
そして。
ある日の放課後の事だった。
その日、俺は出し忘れていたプリントを担任の坂本先生へと届ける為
社会科準備室へと向かったんだ。
そこで見たんだ。
いつもより優しい坂本先生の表情と
その坂本先生に寄り添って
ほぅっと息をついている土方君を。
俺はドアを開ける事が出来ず、そのまま
社会科準備室を後にした。
あぁ、そうか。
君は其処でなら息が出来るのか。
…それがすごく、嬉しかった。
「…お~い、山崎」
嬉しかったんだ、本当に。
「なあ、おい。お前今日部活出るだろ…っておい!??何で泣いてるんだ!?」
…けれど、それと同時にとても悔しかった。
俺には、そんな表情見せてくれないのかって。
「…近藤先輩…っ」
声を掛ける勇気も無かったくせに。
ただただ、情けなくって悔しくて
涙が止まらなかった。
…恋だったのだろうか。
それすら分からないけれど、この痛みは確かにここにあった。
この痛みが、もう少し淡く小さなものになったら
声を掛けてみよう、君に。
そしたら俺にも、あのきらきらとした表情で答えてくれるだろうか。
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←山崎でした。
初山崎。
山崎の恋は言う前に終わってしまいそうで…。
いえいえ、私山崎好きですよ!?
…もしかしたら、また。
シリーズになるかもしれない…。
(また、それか)
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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