[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
続き…なんですが。
坂本さんが出てきません。
かわりに銀時さん登場。
可哀想です、銀時さん…。
坂←土←銀。
って感じな小話です。
シリーズものって本当計画が大切ですね…。
しみじみと思いましたorz
『熱』
ーコントラスト4-
切っ掛けは何だったのか、はっきりとは覚えていない。
けど気づいたらあの笑顔が心に入り込んでいた。
まるで太陽のようなあいつの笑顔には熱がある。
その熱がもうずっとさめない。
言わないつもりだった。
言えない思いだった。
…ずっとこのまま馬鹿な事して馬鹿な話して。
それだけでよかったんだ。
けれど。
まるで恋人のように触れられた。…たったそれだけでもうダメだった。
あいつはきっと女の変わりにあんな事をしただけなんだろう。
なのに感情が溢れ出た。
気付かれてしまった。
気づかれたら傍にはいられない思いなのに。
屋上のフェンスに寄り掛かり、煙草に火をつけ
深く深く吸い込み、そっと煙を吐き出した。
「浮かない顔してどうしたよ、土方くん」
ふいに声が掛かった。みやると銀色のくせ毛が立っていた。
あいつと同じクラスの坂田銀時だ。
話した事は無いが、あいつのクラスに行くと目立つ銀髪と
何度か目があった。
「…あぁ、何でもねぇよ」
「何でもないって顔じゃないよね」
「……関係ないだろ」
「ねぇそんな顔しないでよ」
「だから関係ねぇって……っつ…ん……っは…」
「…俺ね、土方くんが好き。だから…隙みせると付け込んじゃうよ?」
急に深いキスをしてきたかと思ったら、コンクリの上に押し倒させていた。
「何すんだ。どけよ」
「だから言ってるでしょ?付け込んじゃうよって。
…俺ね本当土方くんが好きでしょうがないんだよ。おかしいくらいに」
そこには酷く哀しげな、けれど真剣な瞳があった。
「…抵抗しないの?本当にこのままやっちゃうよ?」
「……。たとえ傍に居れなくても心はあいつの熱でいっぱいなんだ。
だから俺はお前には身体しかやれねぇ。…辛いのはお前じゃないのか?」
「………。…なんでそう、土方くんの目は真っ直ぐなんだろうね。
はぁ~。身体だけでも欲しいところだけど、やっぱやめとく。
付け込んじゃったら、あの阿保から奪う事も出来なくなりそうだからね」
そう言うと坂田は、先程の真剣な表情とはうって変わって
眠たそうな目でへらっと笑った。
「…奪うも何も、あいつとは何でも…。ってなんで知ってんだ」
「そりゃ、分かるよ。いつも土方くんの事みてたから」
「……そうか」
「何を落ち込んでるのかは知らないけど。…きっと平気だよ」
「……」
「って何を敵に塩送ってるんだか。…俺って本当やさしー」
「…坂田…」
「…なんてね。んじゃあ、俺行くわ。またね土方くん」
「あっ、おい…」
パタンと屋上のドアは閉まっていった。
押し倒された時、コンクリの上に落ちた煙草はすっかり灰とかしていた。
新たに火を付けようとして、あれが最後の一本だった事に漸く気が付いた。
ぐしゃりとカラのケースを握り潰すと空を仰いだ。
そこには、いつかあいつと帰った帰り道に見た綺麗な
コントラストの空が広がっていた。
--------------------------------
身体だけでもあげようとするぐらいには、銀時さんの真摯な
目にうたれてるんですよ、土方さん。
しかし。
うちの銀時さん不憫で本当ごめんなさい…。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
当サイトは非公式二次元サイトです。
原作者様、出版社様とは一切関係ございません。
拙いのもでは在りますが、著作権放棄しておりません。文章の無断転載はお断りいたします。
同人サイトさまに限りリンクフリーでございます。
ご連絡は特に必要ございませんが、頂けると小躍りして喜びます!
何か御座いましたらメルフォまで。
一言感想等お気軽にどうぞ!