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いけっ、エリザベスっ!そのまま、坂本さん引きずったまま土方さんに衝突するといいっ!!
さて、桜小話最終話。
頂いたイラストが素敵すぎて、思わずつけてしまった小話。
コントラストのお二人が、くっ付いた後のお話です。
『サクラギフト』
ーコントラストこぼれ話ー
柔らかな日差しが、気持ちいい春の屋上。
「しかし、いい天気やき」
俺の背中に寝そべる様に寄り掛かりながら、辰馬がのんびりと言った。
背中の重みを心地よく感じながら、俺ものんびり返事をする。
「そうだな」
「はや、すっかり春じゃのう。桜も咲いとるし」
「ああ」
「昼寝に最適な季節じゃ~」
「寝すぎると、脳細胞死に絶えるぞ」
「何ゆうちょる。寝る子は、育つもんじゃ」
「…お前、それ以上育ってどうするつもりだよ」
「まあ、確かにの。アハハハハ」
「ったく…」
「あぁ、しかし気持ちいいのう」
ふいに会話が、途切れる。
けれど決して嫌な無言ではない。
気持ちの良い風と、心よい背中の重みと。
そして、穏やかに流れる無言の時間を暫し楽しんでいると、辰馬がふいに声を発した。
「…見てみぃ、十四郎」
「ん?………凄いな」
春の風に巻き上げられた無数の桜の花びらが、俺達へと降り注いだ。
「桜吹雪じゃあ」
「…ああ」
ひらり、ひらりと降る薄色の花弁。
「綺麗じゃのう…」
「そう、だな」
「桜からの贈り物ぜよ」
「ははっ、何だそりゃ」
「なあ、十四郎」
「うん?なんだ」
「…わしな~、今まっこと幸せちや…」
呟くように、囁くように、辰馬が言った。
不思議と温かみのある言葉を、かみ締めながら俺も
囁くように返事をした。
「…あぁ、俺もだ」
出会えた事、くだらない軽口で笑い合える事、ーーーそして。
こうして誰よりも近く、傍らに居れる事。
それらは、とても他愛無い日常。
…泣きそうなくらい、他愛のないとても、愛しい日常。
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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