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…しょっぱなパラレルすみません…。
坂本さんもだけど、万斉さんも口調とんでもなく難しい…!
と、いうわけでお楽しみ頂けると幸いです。
『追試』
「終わったか?」
土方は目の前の机に座る、一人の生徒を見て言った。
「あと少し、でござるよ土方先生」
ヘッドホンを首に掛け、カリカリとシャープペンを
走らせていた河上は、一瞬だけペンを止めそう答えると
再びプリントへと視線を戻して問題を解いている。
放課後の教室。
しんと静まっている空間に、再びペンの音だけが響く。
その音を聞きながら、土方は問題を解く河上をじっと見ていた。
河上は今、土方が担当している数学の追試を受けていた。
何故だろう、と土方は不思議に思っていた。
それというのも、他の教科はそこそこ…いやかなり良いのだ。
それが何故自分の受け持つ教科だけ、散々な結果だったのか。
授業を欠席している訳でも、ない。
寧ろきちんと出席をして、じっとこちらに…黒板に注目していた。
…自分の教え方が、悪いのだろうか?
つらつらと、そんな事を考えていると河上がペンを置いた。
「そんなに見つめられると、緊張するんだが土方先生」
「…んっ!おお、悪ぃ、邪魔しちまったな」
「いや、ちょうど終わったでござるから」
受け取ったプリントに目を通しつつ、土方は疑問に思っていた
事を聞いてみた。
「…なあ、河上」
「何でござるか」
「俺の授業分かりにくいか?」
「そんな事は……いや、半分は土方先生の所為でござるかな」
「何だぁ、半分ってのは」
疑問に、眉間に皺を寄せた土方の頬へと触れた河上は
驚きに見開かれた土方の目を見つめて言った。
「土方先生の音は、気持ちいいでござる。…ずっと聞いていたくなる。
だから半分は先生の所為で、後の半分は授業をちゃんと聞いて
いなかった拙者の所為でござる」
「…おい、大人をからかうんじゃねぇよ」
「そっちこそ、…子供の本気を舐めないで欲しいでござるよ」
すっと、頬を撫でた指の熱さと真剣な眼差しに、心臓が跳ねる。
そんな土方を満足気に見て河上は、いつもの調子に戻って言った。
「…まあ、こうして二人きりで追試もいいでござるが。
授業分かりにくいのではとか、土方先生に悩まれるのは不本意なので。
これからはちゃんと、授業聞くでござるよ」
「…おう、そうしろ…」
ようやっと、それだけ言うと土方は煙草付けて深く吸い込んだ。
…やれやれ、これだからガキは油断ならねぇ…
今だ騒いでいる心臓に苦い顔で土方は
ぼそりと、そう呟いた。
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アンケートで票をくれた方、こんなんですみませんっ…。
少しでも、萌えて頂けるといいのですが…!
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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