『ギブミーチョコレート』

バレンタイン小ネタは（小話じゃねえのかよ！）
坂本くん、坂田くん、土方くんの川の字トリオです。
…誰か私にかっこいいタイトルのつけ方教えてください。

『ギブミーチョコレート』

バレンタインで浮かれる学校の放課後。

「おっ！前方に土方発見！」
「捕獲開始じゃ～」

ぐわしっ！！

「っうあ！！！何なんだ、お前等はっ！！離しやがれえぇ」

 

で、屋上。

「「ギブミーチョコレート」」
「……いや、意味わかんねぇ。なんだ、その手は」
「何？分かんない？ですからぁ。ギブミー」
「チョコレートじゃあ」

にぃ。
へらっ。

 

…ブチッ。

「…何で、俺がお前等にギブしなきゃならないのかが、
 分かんねぇってんだよっ！ゴラァァ！！！」
「イタイ、イタイッ！」
「ぎっ、ギブじゃあギブアップッ！」
「はぁ。ったく阿呆どもめっ」
「なんだよ、せっかくの『糖分を人からタダで貰える』
 つーめでたい日なんだからさ～。くれてもいいだろ～」
「まあ、わしはどっちかていうと酒の方が嬉しいんじゃけど」
「なぁ、オトモダチだろぅ～おくれよ～～チョコ～～」

ズシッ
「……っ重い」

「おっ！なんじゃ、楽しそうじゃのう。アハハハハハ」

ズシシッ
「っぐ……。……だああぁ～！！！分かった！分かったから、退け！
 このおんぶお化けども！！！！」

 

 

 

 

 

「ほれよ」

ぽい、ぽい。

「ありがとう土方」
「なんだよ、チロルかよ」
「あぁ！？わざわざ購買行って買って来てやったんだから
 ありがたく食えこの野郎」
「美味いのぅ、チロル」
「見ろ、これが正しい反応だ馬鹿野郎。要らないなら返せ」
「いただきま～す」
「ちなみにチョコの礼は三倍返しだからな」
「なんがいいがか？」
「ん？ん……じゃ、なんか奢れ」
「アハハ、了解じゃあ」
「…マックでいい？」
「ノーモア。モスなモス」
「モスも美味いのぅ～」
「三倍以上じゃねかよっ！横暴だっ横暴っ！！！」

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モスうまいっすよね。