『メール』

さて坂土小話です。
せっかくなのでクリスマスネタ。
…全然クリスマスっぽくないですが。

それでは皆さん、よいクリスマスを。

『メール』

イルミネーション煌くクリスマスの街角。

見回りの途中、俺は煙草で一息。
隣で総悟は缶コーヒーのプルトップを空ける。

「相変わらず凄い人ですねィ」
「毎年の事とはいえ、本当凄ぇな」
「しかも皆一様に浮かれてやすねィ」
「あぁ。何をそんなに浮かれる事が……ん？」

ブブブと携帯震えがメール着信を知らせた。

一体誰からだ？
受信ボックスを開けると辰馬からのメールが。

『十四郎仕事ご苦労さん。
　来月にはまた地球に帰れそうやき待っとおせ。
　近くなったらまた連絡入れるきに。
　じゃ、またの』

「…そういう土方さんだって浮かれた顔してやすぜィ」
「…馬鹿いうんじゃねぇよ。誰が浮かれるか」
「へいへい。そういう事にしときやすよ」
「さて、仕事に戻るか」

 

送信ボタンを押して、煙草を携帯灰皿に押し込めた。

 

『上物の酒でも買って待っててやるから、早く帰って来いよ』

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メールがクリスマスプレゼント。