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坂本さん誕生日小話ですよ
『午前零時』
夜遅く。
誰も居ない操縦室から、坂本は一人外を眺めていた。
こうして、外を眺める事を坂本は日課にしていた。
地球から見上げた時の様にキラキラと輝いてはいないが、
こうして星の間を泳ぐ様を眺めるのが好きだった。
景色を眺めていると、ふっと土方の顔が浮かんだ。
もう随分と会ってないない大切な人。
…同じ景色を見て、傍らで共に泳いでみたいと思う。
…けれど。
そんな事をつらつら想っていると、携帯が着信を告げる。
着信が誰かも確認しないで、坂本は携帯を開いた。
「ほい、誰じゃ~」
ややあった沈黙ののち、聞こえてきた声に坂本は
驚いた表情の後、笑みを深くした。
『…よお』
「久しぶりじゃのぅ、十四郎」
『あぁ、そう、だな。…なぁ…』
何か言おうとした土方の後ろから、副長~と彼を呼ぶ声が聞こえる。
「相変わらず仕事ばっかりしちゅうのぅ」
『あんたに言われたくねぇ。……なぁ、辰馬』
「ん?なんじゃ」
そう問うても、答えはなく土方にしては珍しく躊躇っている。そして、相変わら
ず副長と、彼を呼ぶ声に意を決したかの様に土方は早口で告げた。
『誕生日おめでとうさん。…暇になったら帰ってこいよ』
いい加減会てぇんだよ
通話の切れた携帯を坂本は暫し唖然と見つめた。
最後の一言は、小さな囁きだったが聞き間違いではないだろう。
坂本は参ったというように笑った。
共に同じ道を行きたいけれど、それぞれ大切な物がある。
ならばそれぞれ違う景色の中で。
けれど、こうしてずっと繋がっているなら。
それは、とても幸せな事だ。
再び景色を見つめる坂本の手の中。
携帯のデジタルの時計は、11月15日午前0時05時を表していた。
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その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。
関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。
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