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「銀魂」坂土中心の二次元創作サイトです。 同人、女性向け、坂土なんてありえんだろう、という方はご遠慮ください。
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おおおーー六月になってしまったけども。
土方さん、おめでとう小話です。


しかし、今年も半分過ぎちゃったよ。
坂本さんイヤー半分終わっちゃったよ。
・・・ねえ、そらちんせんせー?
やっぱりもう出ないのかな、坂本さんは・・・。

とにもかくにも、おめでとうございます土方さーん!



『五月五日』


江戸の町を巡回していた土方十四郎の背後より
凄い勢いの足音が聞こえてきた。
その音は真っ直ぐ土方へと、向かってきているようだ。
刺客か、と土方は足音が完全に自分の間合いに入った瞬間、
振り向き様に一気に抜こうと腰の刀に手を掛ける。


が。
大きな手に阻まれて、刀を抜く事は、かなわなかった。


「よお久しいのぅ、十四郎」


大きな手の持ち主、坂本辰馬はにいっと笑った。


「…辰馬!」


久々に見るその笑顔に、土方は自分でも無意識に力を抜いて
問いかけた。


「おめぇ、いつ…」
「おう、たった今じゃ。ちっくと用があってのぅ」
「仕事か」
「いいやぁー」
「じゃあ、なん……おわっ!」


ひょいっと土方を肩口へと担ぐと、坂本は



「十四郎ばぁ、攫いにきたー」


アハハーと笑う。


「はあっ!?おい、冗談言ってねぇで降ろせっ!」
「冗談じゃないきに。今日は離さんよ~」
「何なんだ、一体…!」


なおも暴れる土方に、坂本はへらりと言った。


「五月五日」


その言葉を聞いて、暴れていた土方がピタリと大人しくなる。

「折角、この日に地球に帰ってこれたんじゃ。
離すわけないろう」

そう言って嬉しそうに、坂本は笑った。


「……よ」
「ん?何じゃあ?十四郎」
「…がとよ」
「んん?聞こえん」
「…わっ、今降ろすんじゃねぇ!!」


赤い顔を見られまいと坂本の肩へと、しがみ付いたまま土方は言った。


「…帰ってきてくれて、あんがとよ」




変わらず小さな声だったが、坂本には届いたようだった。
土方を抱く手に力が篭もる。


「おめでとうな、十四郎。…愛しちゅうよ」


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プロフィール
HN:
奈緒(なお)
性別:
女性
自己紹介:
銀魂坂土がいつまでも好き。
その時々に、萌えてるものを
吐き出してます。
マイナー嗜好。
チキン。
坂土が広がればいいと全力で思います。

関東圏の人間なので、坂本さんの言葉がいろいろおかしな事になってるかと思いますがスルーして頂けると助かります。

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